会社組織には、あなたの能力の有無に関係なく、乗り越えられない壁がいくつかあります。
その1つが「仲良し人事」です。
頑張り<<<上司のお気に入り
で出世や給与が決まってしまう・・・。
まさに理不尽そのものですが、会社組織においては往々にしてみられる現象というのは事実です。
もしあなたが「仲良し人事」に悩んでいる場合、対応方法はあるのでしょうか?
いっしょに考えていきましょう。
Contents
仲良し人事の前では実績も無意味?

私は大手企業で15年ほど働いて来ましたが、「仲良し人事」を行う上司の場合、評価軸に実績はほぼ関係がありません。
もしあなたが上司のお気に入りならば「出世コース・上昇気流」であり、そうでなければ「出世圏外」と、いたってシンプルです。
「えっ? でも、成果を出せば認めざるを得ないのでは?」 あなたはそう考えるかもしれませんが、成果と評価は別です。
「成果」は誰が見ても揺ぎ無い事実ではありますが、上司が会社の上層部に報告するのは「評価」のほうで、こちらのほうで昇格や昇給が決まってしまいます。
ここをはっきり分けて考えないと、仲良し人事の根の深さを理解することができませんのでしっかり把握しておいてくださいね。
「成果」はあなたの努力でどうにかなるものですが、「評価」は上司の采配によって決まってしまう(努力でどうにもならないもの)です。
仲良し人事を行う上司の心理

「仲良し人事」を行う上司の心理について考えみましょう。
誰が考えても、実力がある人間が組織をリードしていったほうが、会社の発展に繋がるのは明らかです。
残念なことに、実社会は往々にしてそうなっていません。
ちょっと考えてみてください。
政治家や実業家、芸能界において、明らかに能力の乏しい人間が「世襲制」によって分不相応な地位についていることってありますよね?
世襲 ( せしゅう ) とは、特定の地位(官位や爵位など)や職業、財産等を、子孫が代々承継することである。(Wikipediaより)
世襲制は血縁関係によって行われますが、「仲良し人事」も実はそこに近いものがあります。
人は本能的に自分への害がない人間で身辺を固めたいものであり、「実力のある人間が上にたつべき」という合理的な思考よりも、遥かに強力なのです!
もしあなたが高いパフォーマンスを誇っていても、それが上司の立場を脅かすようであれば、遠ざけられたり冷遇される一因になることがあります。
仲良し人事に対応する5つの選択

もしあなたが仲良し人事の横行している職場で働いている場合、どうすればいいのでしょうか。
選択パターンは5つあります。
1.上層部の耳に届くレベルの実績を出す
2. 上司に気に入られるように立ち振る舞う
3. 出世をあきらめ、粛々と働く
4.部署異動を願い出る
5.会社を去る
それぞれ見ていきましょう。
1.上層部の耳に届くレベルの実績を出す

これは、あなたが上司への対応スタンスを変えることなく、出世の切符を手に入れたいときに取りうる選択肢となります。
端的にいうと、「社長や部長クラスがほっとかないぐらいの実績をだす」ということです。
「仲良し人事の前では実績も無意味?」の項目で「成果と評価は別」とお伝えしたことを覚えていますか?
給与や昇進に大きく影響する評価は、上司のフィルターを介して上層部に届きますが、目覚ましい成果はそれを飛び越えるパワーがあります。
ただし、問題は成果のレベル感です。
なかなか表が難しいのですが、「社内報に見開きで名前とインタビューが載るレベル」と考えておくといいでしょう。
2. 上司に気に入られるように立ち振る舞う

この記事を読んでいるあなたにとって、一番ハードルの高い選択肢がこれでしょう。
ゴマすり・媚売り・太鼓叩き。
世の中、「仲良し人事」への対応スキルを表す言葉は沢山あります。
仲良し人事を行う上司にとって、実績よりも大事なのは愛嬌であり、安心です。
もしうまく取り入って上司に気に入られさえすれば、あなたが出世の糸口がつかめる可能性はグンとあがります。
ただし、すでに上司のお気に入り枠が埋まっている場合は、ハードルが高くなります。
仲良し人事を行う上司の心理と同じように、上司のお気に入り社員もあなたの存在を脅威とみなすからです。
世襲制によくみられる「家督争い」のような骨肉の争いで、負けないしたたかさが必要なことも覚えておきましょう。
3. 出世をあきらめ、粛々と働く
「1.上層部の耳に届くレベルの実績を出す」や「2. 上司に気に入られるように立ち振る舞う」が出来ないあなたは、この選択肢となります。
もちろんベストではありませんが、この選択肢にも重要な意味はあります。
それは「生活のため」です。
ただし、努力しても意味がない環境でモチベーションを保つことは、正直かなり難しいです。
また、年齢を重ねていくとともに実績も低下しがち(特に営業職は優秀な若手が定期的に出てきます)になるため、「成果軸」で先細りになっていくこともリスクの1つです。
年齢に適したレイヤー(職位)に移行し損ねた場合、会社生活の後半でかなり辛い思いをすることは覚悟しておきましょう。
4.部署異動を願い出る

社内で出世のチャンスをつかみたい場合、異動を願い出るのも1つの方法です。
さらに、もし上司があなたに興味がない場合、「あいついらないや」とばかりに、異動そのものを進めてくれる可能性も十分に考えられます。
ただし、問題はあなたが望む部署へ配属されるかどうかです。

まったく未経験の分野であったり、ブラック部署に放り込まれてはひとたまりもありません。
とはいえども、まったく別の会社に転職することを考えると心理的な安心感は大きい選択肢です。
さらに、あなたのやりたい業務なら高い成果に繋がりやすいというメリットもありますので、選択肢に入れる価値は十分にあります。
5. 会社を去る

最後の選択肢です。「4.部署異動を願い出る」と似たところはありますが、こちらのほうがちょっと勇気がいりますね。
いわゆる「転職」です。
海外では「ジョブホッパー」といって、転職を重ねてスキルを高めるのが1つのビジネスマンのスタイルとして確立されていますし、自己成長のチャンスになることは間違いありません。
「うーん。先々考えなくはないけど、いまはまだ転職はしないかな」という場合は、「リクナビNEXT」に登録しておくのがオススメです。
リクナビNEXTには「スカウトメール」というサービスがあるのですが、これはあなたの経歴を匿名で企業に公開し、あなたに興味をもった企業からスカウトメールが届くという便利なサービス。
普段は設定を「OFF」にしていればあなたの情報は公開されませんが、「そろそろキツくなってきたな…」となったら「ON」にすればOKです。
ちょっとしたことですが、こういう「逃げ道」を確保しておくことが、あなたの心の余裕にもつながってきます。
登録は3分で済みますので、忘れないうちに今すぐやっておきましょう。
- たったの3分で登録完了!
- 「スカウトメール」「グッドポイント診断」など充実サポート!
仲良し人事まとめ 何が起こってもいいように備えが肝心

私自身、仲良し人事の恩恵を受けたことも、弊害を受けたこともあります。
その体験から断言できるのは、「成果と評価は別なんだな」ということです(大事なことなので何度もいいます)。
仲良し人事の範疇にいれば、成果があろうとなかろうと上昇気流なのが実態。
一方、あなたが仲良し人事のかやの外にいる場合、あなたの最大の敵は「自己肯定感の欠落」です。
頑張っても評価に直結しないことほど辛いこともありませんよ。
そんな時に「他の会社」という動線をもっておくだけでも気持ち的に大分違います。
「いざとなったらこちらから見切りをつけてやる」と思えると、案外割り切れるものです。
「リクナビNEXT」に登録だけしておくだけでも、ウソのように安心感が違いますよ。
- たったの3分で登録完了!
- 「スカウトメール」「グッドポイント診断」など充実サポート!

