「もうこの会社ウンザリ!辞めます!」
そう考えて辞意を伝えても、退職させてくれないことを「在職強要」といいます。

民法で職業選択の自由は保証されているので、「辞めさせない」ということはありえないのですが、人が少ない職場ではなんだかんだで強引な引き止めを行っているのが実情。
今回は、辞めたいと伝えているのに何時間もしつこく説得をして、あなたの退職を受理してくれない職場への対処方法を考えましょう!
- 何時間も説得して辞めさせてくれない体験談
- なぜ辞めさせてくれないのか考える
- この手を使えば高確率で諦めさせられる!

Contents
【体験談】退職したい私への上司や先輩の引き止めがしつこい!

まず最初にMさんの体験談をお読みいただきたいと思います。
Mさんは、会社の強引な営業方法に嫌気がさし、ある時退職を決意します。
しかしそこで待っていたのは、上司や同僚によるしつこ~い引き止めなのでした。
辞めたいと伝えたら数時間コースの説得が!
私は「先物取引」、いわゆる投資商材を取り扱う会社で営業をしていました。
商品が商品ですので、新規顧客を見つけたら多少強引な売り方をしないと売上になりません。
営業自体は肌にあっていると思うのですが、この手法が次第に嫌になり、退職を決意しました。
翌日、課長を呼び出し、退職の意向を伝えました。
すると、「なんで辞めたいのか」と理由を延々と聞かれ、なんと3時間も拘束されたのです。
疎遠だった先輩まで使った引き止めに驚愕!
それから何度か呼び出され、同じような話をされました。
「退職を覆す考えはありません」と伝えたところ、課長は「わかった」といって一旦引き下がってくれました。
しかし、課長は「わかった」といいつつも実は諦めてはいませんでした。
今度は私の先輩をつかって引き止めを画策し始めたのです。
しばらく疎遠だったのに「話がある」と急に飲みに誘われ、「なぜ辞めるんだ」としつこく引き止めをしてきたのです。
私はできるだけひっそりと辞めたいので課長に辞意を伝えたのに、勝手に他の人間に伝えていたことにショックを受けました。
三行半を叩きつけてようやく退職を受理して貰えた
翌日、課長をこちらから呼び出し、退職の意向を伝えました。
これまでの対応を私もかなり腹にすえかねていたので、「この会社にまったく未来を感じません。愛想がつきました」とハッキリ伝えたのです。
すると、いままでは数時間かかっていた引き止めもなく、あっさり受理してもらえました。
そして、ようやく退職日程についての話に移ったのです。
この会社は、新人の営業がなかなか定着しない環境でもありました。そのため、中堅である私を失いたくなかったのだと思います。
とはいえども、かつての先輩までも巻き込む蛇のような執念に、投資商材界の闇をみた思いでした。
なぜしつこく引き止めるのか
退職を伝えて、あっさり「わかった」と受理されるのも実は寂しいものです。
また、あなたのことを純粋に案じて「考え直してみたら?」と引き止めてくれるパターンもあり、一概に引き止めが「悪いもの」というわけでもないのです。
しかし、今回ご紹介したようなしつこい引き止めは、あなた自身のことを考えているというよりも組織優先の考えです。
考えられる理由はこの3つ。
純粋に人が足りない
あなたが欠けるダメージが大きすぎる
上司があなたを後継者と考えている
【理由①】純粋に人が足りない
常に忙しい環境であれば、誰かれ問わず「猫の手すら借りたい」となります。
また、目先に繁忙期が迫っているときなどは「とにかくいて欲しい」と考えるものです。
あなた自身が特に目覚ましい実績を残していないのにしつこく引き止められる場合、「労働力として欠けたら困る」という理由が考えられます。
こういった理由の引き止めに応じたところで、あなたにメリットは皆無といえるでしょう。
【理由②】あなたが欠けるダメージが大きすぎる
「組織の80%の実績は20%の人間によって生み出される」といいますが、あなたがこの20%の中に入っているようであれば、会社のダメージは甚大です。
この場合、いくら組織に頭数は足りていようとも、かなりしつこい慰留に繋がりやすいと考えられます。
もしあなたが金銭や待遇が不満で退職を考えている場合、ここで交渉の余地はありともいえます。
しかし退職理由が業務内容や人間関係が原因の場合は、ここで応じるメリットはあなたにありません。
【理由③】上司があなたを後継者と考えている
人情的に一番あなたが断りづらいのがこれです。
これは、引き止める側の主観というか、親心にも近いところで上司も動いているので、あなたもなかなか断り辛いでしょう。
しかし、あなたが働くべき理由は上司の後を継ぐためでもありません。
あなた自身の目指すものがあるためです。
上司に対する経緯はしっかりと払いつつ、多少しつこい引き止めには目をつぶるとしても、最終的には円満に理解してもらう努力が必要です。
相手にあなたを諦めさせる強力な方法!
相手があなたを引き止めるどんな理由があろうとも、相手をスパッと諦めさせる方法があります。
それは「次の仕事が決まりました」あるいは「面接の予定を入れています」です。
特に「次の仕事が決まった」という事後の退職願いであれば、ほぼ引き止めることはないはずです。
なので、退職願いを出す際は「次の仕事が見えている」ことをセットにしましょう。
ただし、次の仕事が決まっていないのに「決まりました」と嘘をつくとどこかでボロが出るのでNG。
もし次の仕事が決まっていないなら、転職サイトで良さそうな求人情報を元に「ここを受けようと考えている」「面接を申し込んでいる」という風にいいましょう。
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しつこい引き止めまとめ
Mさんの実体験ほどではないにせよ、実は私も退職するスタッフに対して長時間の引き止めを行ったことはあります。
実際のところ「人手が足りない」ところが大きいものの、「先行きが心配」というのもゼロではありません。なので、「情」のせめぎ合いみたいなところは多少なりとも出てくるのですよね。
しかし、「次の仕事が決まっています」というスタッフだけは例外なく慰留は行いません。
なぜなら、新しい仕事をキャンセルさせてしまうことは「第三者のチャンスを潰す」ことにもなりかねないからです。
このことを踏まえると、方便にせよ「次の仕事が決まっています」といわれたほうが、引き止める側も気が楽かもしれませんね。
くれぐれも「辞めてから仕事を探す」とだけはいわないようにしましょう!